- お知らせ
『日経トップリーダー』に弊社が取組む事業継続力強化計画の策定について掲載されました。
『事業継続力強化計画』(略称:ジギョケイ)とは、
中小企業が自社の災害リスクを認識し、防災、減災対策の第一歩として取り組むために、必要な項目を盛り込んだもので、現在及び将来的に行う災害対策などを記載するものです。
【計画策定のメリット】
・緊急事態発生時の被害を最小化。事業の早期再開による顧客からの信頼と事業機会の獲得
・自社の経営資源の把握、緊急時対応の共通認識による経営の強靭化
【国の認定を受けるメリット】
・税制措置、金融支援、補助金の加点措置
・ロゴマークの活用による会社の信頼度向上
以下、実際にジギョケイを策定したことに対する、弊社代表取締役の川上(以下川上)と、支援者である『株式会社RMS保険センター上田氏(以下上田氏)による対談の様子をご紹介します。
◎ジギョケイ策定のきっかけについて
【川上】
当社は電気空調設備の設計・設置工事などを行っており、先代の父から6年前に事業を継承しました。インフラに関わる事業であるため、災害時には迅速な対応が求められることもあり、事業継続について漠然とした不安を感じていました。徐々に仕事が増えはじめ人員増強や事業所の新設を行っていたタイミングにジギョケイ策定支援のことを知り、支援の申込みをしました。
◎ハンズオン支援を受けて良かった点について
【川上】
計画を策定する際は、自治体から公表されている地震・浸水・土砂・津波などのハザードマップ情報を上田さんにまとめていただき、災害時の被害想定について確認を行いました。必要な対策を的確に効率よくご助言いただけたおかげで、忙しい業務の合間でも実効性の高い計画が策定できたと考えています。
◎平時におけるジギョケイの活用について
【川上】
災害まで発展しなくても、暴風の影響による架線の異常や停電が発生することは日常的にありえます。そのような場合でも、ジギョケイを策定していた事により、対応手順を明確にできたので、冷静に対応できました。また、ジギョケイの認定ロゴを名刺に入れることで、取引先がジギョケイに大変興味を持ってくださり、当社の対外的なイメージアップにもつながっています。
◎能登半島地震の際の対応について
【川上】
ジギョケイを策定していたおかげで、従業員の安否確認、各種設備の点検はスムーズでした。さいわい当社の人員、設備に被害はありませんでしたが、そうした自社の現状をいち早く確認できたことで、通常通り業務を実施する判断ができ、被害を受けた方の電気系統の復旧工事に素早く対応することができました。
◎さらなる実効性向上に向けて
【川上】
今後は他社と連携してジギョケイを策定することで、共同備蓄、人員の融通など、一社で対応するより実効性の高い対策を考えていきたいと思います。また、災害時の地域への貢献という意味でも、防災、減災の取り組みに面的な広がりを持たせることは有意義だと思っています。
◎ジギョケイ策定の支援を通じて伝えたいこと
【上田氏】
富南電設工業様とは先代から長くお付き合いをさせていただいており、社員を守りながら、事業拡大のために努力されている川上社長の想いを理解しておりましたので、支援はスムーズに進みました。川上社長は地域防災への貢献の観点から、複数の事業者で連携して策定する連携型ジギョケイの策定にも意欲を示されていますが、このように、災害時の対応力を常に向上させ続ける姿勢が大切だと思います。
昨年は新年早々に能登半島地震が発生し、どれだけ企業が災害に強いかを問われた年でもありました。災害時の対策などが明確化なった事で、周りにわかりやすく伝えることができました。災害時などの緊急時に強い会社とは、信頼される会社である印とも受け取れます。
震災などがあっても強い会社であること。震災があることで逆に信頼される。結果、仕事が増えるという考え方もできますね。